広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

6月第四土曜日稽古会

f:id:heike10:20200628123554j:plain

6月27日

令和二年6月27日、宮島嚴島神社奉納古武道演武大会後初めての稽古会を行いました。大会後の残務処理やら小林君の入籍祝いやらでこの様な事となりました。この日も平生の道場はいまだに使用できず、この場をお借りしての稽古会でありました。

小林君の祝いの宴に勤務の為に出席できずに残念がっていた齋藤君も海上勤務ですっかり日焼けした様子で元気に出向いてきておりました。

演武前にお借りしていた道場よりは広めの今回の道場でありました。場を広々と遣い、演武の時を思い出す様に一人遣いに精を出す永原君でありました。それぞれに廣川君の前で夫々の想いのままに全体稽古の前の時間を過ごしておりました。

全体稽古にては、先ずは廣川君の前で静かに呼吸法を行い、坐礼を行い、場を広々と遣い、打込みから始めました。

少し稽古の間隔があきましたので、時間を多めに取り、数多くの打込みを繰り返しました。二人の顔から噴き出す汗の量に比例して、呼吸の苦しさを醸し出す若者達でありました。まだ続くのかとの気配を発しながらも、師の求めに応じて自身を鼓舞して、いつ終わるともない打込み稽古に果敢に取り組んでおりました。只の我慢比べに成らぬ様に、打間に心を砕くように厳命しました。

兵法では、思わぬ収穫がありました。表裏の違いは有るとは言え、初めての手応えに、当初は何が起きたのかと驚いた様子の齋藤君も小生の説明に、我が事ながら驚き、喜びを表しておりました。遣い合う者同士が共有できた良き手応えでありました。

暫し真剣を振り込んで貰った後は、防具を着けての地稽古であります。之も又、打込みを行った後で有る事は無論であります。床の感触に違和感をおぼえたのか、少し踏込みに躊躇が見られました。どこまでも鋭い踏込みを求めました。また、間合についても余りに近間に成らぬ様に、正しく打込む事を求めました。

地稽古では、まだまだ五里霧中状態の二人であります。疑問、迷いの回答は形の中にありますので、目の前の手本から学びながら形との統一を何処までも求めて行って貰います。先ずは、誰にも通じる基本の打ちであります。

日記