令和2年7月4~6日、予てからお誘いのありました岐阜悟道館への遠征を敢行致しました。片道600キロの道程でありました。途中川西市に立ち寄り、三回忌を終えたばかりの大学同期のお墓参りを行いました。三年前、宮島嚴島神社奉納演武大会に他の同期と共に見学に来てくれました彼が、次の年の同じ時期に青森県岩木山で登山中に遭難し、帰らぬ人と成ってしまいました。発見から納骨に暫しの時間を要して、昨年末からこの地に眠っています。お参りに出向く事の遅くなった詫びを入れ、般若心経を唱えました。大学時代の思い出が次から次と思い出されました。
お墓を後にして、その日にご厄介になる大阪の宮園先生のご自宅を目指しました。初めて訪れました宮園家の自宅前には、抜刀の修行に使う巻藁が処狭しと立て掛けられておりました。平素の修行の様子が推し量られました。奥様共々、歓待を頂戴し恐縮至極でありました。
次の日は、朝7時に出発し岐阜を目指しました。9時前には岐阜悟道館に到着しましたが、案内された三階立ての建物が岐阜悟道館と知り、ビックリしました。個人道場とお聞きしておりましたが・・・立派な…立派すぎる個人道場でありました。
道場主の河村先生と宮園先生の平素の交流の様子を具に拝見し、人の世のご縁の大切さ、不思議さに感じ入りました。
お二人の抜刀の稽古にも露払いとして参加させて頂きました。お二人の邪魔にならぬ様に数本巻藁も斬らせて頂きました。何年振りでありましょうか・・・在りし日に斬りの工夫をした日々が、思い出されました。廣川君に数本斬らせた事も懐かしく思い出されました。
宮島大会でご縁を頂いた事が思いもかけない新たなるご縁へと続いている様で有ります。有り難い事であります。