広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

秋分の日(お彼岸の中日)のお参り・・・若者達を伴って

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秋分の日(お彼岸の中日)

令和三年9月23日、廣川君に会いに出向きました。この日は、小林、齋藤の両君も連れ立ってのお参りと成りました。昨日の雨も上がり快晴・・・を予測しておりましたが、お供えの生花(かとう花店にて)を求めてお墓に向かう頃に少し雨がパラついてきておりました。それもお墓に到着する頃には止んで、傘を差すまでは無く、三人で心行くまでお参りをする事が出来ました。

彼岸の入り頃にお参りされた廣川君のお母様のお供えされた生花が、少し葉っぱを枯らしかけながらもまだまだ美しさを保っていました。枯れた葉っぱを少し調える様に齋藤君に指示したつもりが・・・花生けから全てを引き抜き、捨て去ろうと言う気配を感じ・・・思わず、叱責する羽目になりました。・・・そこから説教タイムが始まった事は・・・致し方のない事で有りました。小林君がトバッチリを喰らったのは・・・無論であります。平素の無作法、無神経、物事の真意を浅く、早とちりする軽薄さ・・・この若者達(最早、そうとも言えない年齢ではありますが・・・)の日頃の行状を列挙しながらの墓前での講話でありました。

廣川君の(まあ、まあ、先生その位で・・・)と言う一言が無ければまだまだ続いていた事でしょうが・・・。

求めて来たお菓子と果物をお供えし、何時もの様に般若心経を唱えました。宮島嚴島神社奉納演武大会の事も相談しながら、この一年の思い出を語り合いました。・・・それにしても自粛期間が永すぎて・・・演武、遠征、合宿の無かった事を残念がる好美君でありました。兄弟弟子達の成長、上達を心から願っている廣川君の思いが、気配が墓前に満ち満ちておりました。

小林、齋藤の両君もそれぞれに時間を懸けて、語り懸けておりました。墓前の誓い、決意を如何に日々忘れずに継続させるか・・・この者達の・・・課題であります。喉元過ぎれば何とやら・・・見事に、あっけらかんと忘れ去る特技の持ち主達であります。しかしながらそんな戯けた所業の許される年齢、立場で無い事は、肝に銘じて貰います。

良き四人での時間を共に過ごして、お墓を後にしました。

 

この日は、我々の刀の師匠であります福永さんのお墓に、初めて二人を連れて行きました。二人共に夫々の想いを伝えている様で有りました。92歳の天寿を全うされて一年と半年となります。合掌。

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