広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

9月第四日曜日稽古会・・・剣道特別稽古

令和四年9月25日、今月最後の日曜日稽古会を行いました。この日は、剣道七段挑戦中の剣道特別稽古となりました。

8月一杯はお休みと成っておりましたので、二か月振りの再開であります。その間の休みが良い休養と成った様で膝も調子もすこぶる快調の様でありました。踏込みを要する剣道においては膝が大切です。今後も稽古を重ねながらも膝に無理が掛からぬ事を念頭に置いて稽古を行います。

坐礼を行い、先ずは剣道形を行いました。無論まずは仕太刀を徹底的に遣って貰います。打太刀は当分先と成ります。五本目の摺り揚げ面は、木刀の不必要な開きが出ておりました。六本目の摺り揚げ小手は打太刀の小手に当たっておりました。僅かな力みがでておりました。締めの冴えが求められます。しかし形は生き物・・・一本一本の出来不出来に一喜一憂する必要はありません。太刀七本、小太刀三本を一息に遣い切る修行が大切です。

小太刀の受け流し・・・難しい技で有りますが、動きの中で体捌きを伴って受け流す事が求められます。待ち受けでは駄目であります。

全体的には稽古を始めた当初よりは大変良くなってはおりますが、まだまだ打突部位への精度、意識が物足りません。この当たり・・・ではなく明確な意識を持って数センチの精度を持って打って欲しいと願っております。ひいてはそれが地稽古に活きてきます。

地稽古に入り、先ずは面打ちを息が上がるまで打込んで貰いました。体の出は大変良くなっております。後は手が縮こまらぬ事が求められます。打って終わりでは無く、そこからもう一伸びが求められます。其処が現代剣道の大切な処です。

出頭面の基本稽古を五本行い、地稽古と成りました。基本の打ちが良く成って来ても地稽古と成ると・・・成す術なく打たれ続ける・・・出ても打たれ、待てば攻め込まれ、打って行けば応じ返され・・・そこから自得して行くしか術は有りません。稽古を重ねるのみであります。

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