広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

第17回日本古武道厳島神社演武大会

イメージ 1 毎年この時期に宮島の厳島神社にて行われます日本古武道演武大会に今年も参加致しました。今回で柳生会としましては11回目の参加となります。広島柳生会のみの参加は今回が初めてとなります。21世宗家のご命令により広島柳生会を立上げ、参加11回目にして独自参加となりました。感慨ひとしおのものが有ります。前日は恒例の稽古会を宮島中学校にて行い、特に入退場に伴なう礼法は繰返し行い、本番において粗相のない様に致しました。今年は平成の大合併により宮島町も廿日市市となりまして、稽古会場の手続きがやや複雑となっておりましたが関係各位の御蔭を持ちまして無事行う事ができました。感謝致します。
演武におきましては先ず野原君の八勢、土居君の中段、そして取りは、やはり宮本さんの三学です。
野原君には兵法の中身は勿論の事ですが着物の着付けを平生から正す様に指導しておりますが身に附くにはやはりそれなりの年月がかかります。出番の直前までアタフタとしておりました。技の上では雷刀からの打ち、その踏込みの鋭さに尽きます。その一点だけを明日からまた精進下さい。礼法の乱れは論外!しっかり自覚すべし!
土居君は今回、ご家族がその勇姿を見学にこられていましたので少々緊張気味でしたが持ち前のスピーディーな動き、最近とくに良くなりました手の内によるその打込みは良い手応えを感じました。今後の課題はスピードを求めすぎて小さな手前操作に陥りやすい点の改善でしょう。八本目の被せ打ちはとどいていません。
宮本さんの三学には若者には出せない味わいがあります。特にその立派な体躯から繰り出す雷刀からの打ちは他流の方々からも賞賛を頂きました。特に宝蔵院?の石黒さんからは本人に直にお褒めの言葉を賜りました。宮本さんも感激ひとしおで有った事でしょう。
また明日から来年の演武に向けて弛まぬ精進の日々が続きます。各人しっかり目標を持ち励んで参りましょう。
土居家の皆様、宮島は堪能できましたでしょうか?生憎の天候と人の多さに小生の予定しておりましたご案内も思った程出来ず申し訳なく思っております。
宝蔵院の石黒さん、今回親しく歓談出来ました事大変嬉しく思っております。又、槍を取っての沈なる身には感心致しました。我々の良き見本となりました。