広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

演武前の定例稽古会


宮島での演武を来週に控え、広島での定例稽古会を行いました。廿日市の山本さんも今回は稽古開始一時間後に見えられ基本稽古に汗を流されました。農作業での身体の痛みも稽古に支障がない程に回復されていた様でなによりです。山本さんが見えられる前に宮本さんとは充分に基本稽古をしていましたので山本さんとの稽古の間、暫く鏡の前で一人稽古を願いました。


雷刀からの嶺から谷に至る正面打ち、順逆の斜太刀の身体全体の働きをユッタリと遣い、その動きを理解して貰った後、実際の打込みを道場一杯を遣い何度も繰返し行いました。今後の稽古で身に付けるべきものは何とか理解して頂けたのではないでしょうか。その後は、宮本さんと小生の三学を見て貰い、今後まず覚える勢法を観じてもらいました。今回は宮本さんとは三学のみを納得いくまで何度も遣いました。これを遣うたびに思い感じる事ですが、連也師範が考案したと言われるこの勢法の難しさ、奥深さ、楽しさを改めて想わずにはいられませんでした。口伝書にあります(下からの予備勢法云々)と言う文言はあくまで謙遜であって本心ではないと思わざるをえません。之は之で下からとは別物で有ると思いますし又日々その様に取組むべき勢法で有ると思います。広島柳生会では今後ともその心意気をもって取組むべきであると改めて感じました。演武にあたり宮本さんには二の切りを今一度精度を高める事を要求しました。本番を期待しております。