広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

四月最初の広島での稽古会

春欄間の新年度最初の稽古会を行いました。広島の桜はいまだ満開とまでは行きませんが爽やかに美しく咲き誇っております。もう一週間から10日間ぐらいは充分にその美しさを楽しめそうです。


三崎君には藤中君と同様に先ずは鏡のまえで手本を示しゆったりと身体全体の働きによる素振りを前進後退で充分に行って貰いました。その間に宮本氏には抜刀の立合を行ってもらいました。


前回取組んで貰いました下からの切り上げの口頭での説明の折、ナナカジョウの話を少し加えましたが、何度言ってもナナカゾウと発音されるのには少々閉口しました。ある種の言葉で伝える事の困難さを思い知らされました。


基本稽古は三崎君には返し流し以外の総てを体験して貰いました。この稽古にある種の面白味、楽しみを感じる事が出来るようになったときが本当の稽古の始まりでしょう。宮本氏は抜刀の出来事が少々頭から離れないのか、今回は拳に力みが見られました。


兵法はまずは全員で三学(とりあげ)を遣いました。特に三崎君は之のみを本日で手順をすべて覚えて貰うべく繰り返し繰返し行いました。何とか手順をものにしたようです。


宮本氏とはその後下から、九箇、大転を遣いあいました。すり足での打ち留めがまだまだです。いま少し滑らかさが欲しいものです。せいぜい一人稽古に励んでください。


来週は博多での稽古会ですので広島の稽古会はお休みとします。一週あきますのでおのおの一人稽古に励んで下さい。