四月博多での定例稽古会を行いました。体育館の周辺の桜も名残を惜しむ風情を湛えながら我々を迎えてくれました。早いもので博多での稽古会も今回で丸四年となりました。過日、延春先生の突然のご指示に沿うべく急遽開始した博多の稽古会では有りましたが当初の小生の思いとは違い最初の一年で本来の目的を終えた時点で終了する積りが現在に至っております。之もまた師のお導きと受止め情熱有る者の真摯な状態が続くまで弛まず行うのみです。
今回は全員参加の稽古会となりました。大坪氏から腰を痛めた為不参加の申しでがありましたが、人と同じ稽古が出来なくとも出来る事が一つでも有れば安易に休む事は許さずとの小生の言に従い、名刀備前長船を携え参加されました。抜刀のみを体調を確認しながら出来る範囲で抜き付け、納刀を一人鏡を相手に時間の許す限り黙々と繰り返す態度は他の会員の範となりました。
抜刀にかなり時間を大目に遣い、立合の5本を少し詳しく遣い合い、ひとり稽古の材料としました。見て取る事の難しさを確認できたのではないでしょうか!少し詳しく説明しすぎたきらいは有りますが彼らならば邪路に陥る心配はありませんでしょう。太刀連れを少々確認出来たようで何よりでした。
兵法の基本稽古では又、打ち急ぎの出る者バランスの崩れる者またまた少しづつ自得できてきたと思っていた課題が頭をもたげてきました。つくづく剣は難しい。各人自覚している事ですので再確認した後は自身の自得を即すのみです。
また、呼吸を無視し一人勝手に手順のみを追う事に汲々としている為に間合が合致せず技が変わってしまう事が多々ありました。猛省をそくします。形稽古の意味、意義をもう一度再考しいかにすれば良いか各人熟慮すべし!
兎にも角にも次回から博多での五年目が始まります。ますます真の上達への道を共に歩んで参りましょう。