広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

11月第三日曜日稽古会

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平成27年11月15日、第三日曜日稽古会を行いました。昨日は、ここ数か月恒例と成って仕舞いました三原刀剣研究会に出かけてまいりました。88歳に成りました福永刀剣店の店主の御供であります。勉強会用の刀と小道具を身体一杯に抱えての参加でありました。時間に成りますと近郊より会員の皆さんが、馳せ参じて参りました。約二時間、夫々の想いで鑑賞し、蘊蓄を語り合っておりました。
この日の稽古には、柳井から関戸君が出向いて参りました。永原君共々、少ない板の間での一人遣いに勤しんでおりました。日頃の一人稽古の様子を感じつつ観ておりましたが、足の備えに指摘を加えて、時間の許す限り、黙々と行わせました。この一人遣いだけで二人とも確りと汗を流しておりました。
これも又基本稽古の打込みは、少ない板の間を遣って行いました。前回までは少し乱暴に振り回し気味であった永原君の打込みは、この日は少し修まっておりました。一本一本気を込めて打込む関戸君は、時として竹刀の中に消えて仕舞う元立に対して、大汗を流しながらも一心に打込んで来ておりました。何かを感じ、身に付けてくれれば幸であります。
三学、九箇、下から、小転と遣い合いました。夫々に合撃に良き一本が出ておりました。無論、数本続くと言う訳でも有りませんが、先ずは一本です。それが本日の収穫の一つでありました。彼我との関係による体捌きは、独り善がりの処を正しました。捌くのです、逃げては駄目です。真の(ハ、セ、セ)を目指して師弟共々の同行は続きます。
この日も永原君を少し早めに上がらせて後は時間の許す限り、真剣を抜き合いました。不味い処が有ると又元に戻ってやり直そうとする悪癖を正しました。踊りの練習をしているのでは有りません。剣の修業にやり直しなど有り得ません。あくまでも稽古で有ります。良かろうが悪かろうが、遣い切る心で遣り通さねば修業、稽古には成り得ません。当道場では練習は、有りません。稽古有るのみであります。