広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

11月第二日曜日稽古会

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平成27年11月8日、11月第二日曜日稽古会を行いました。この日から、学校で一月ばかり、柔道の授業が始まりましたので畳が敷かれたままで有りました。数年に一度、今までもこの様な状況が有りましたので、場に従い、畳の上での稽古会と成りました。幸いに僅かに残った板の間が、丁度基本稽古には良いスペースでありました。基本打込みは若者達相手にその場を確りと遣わせて貰い、平生通りに行う事が出来ました。
平生とは違う場所での打込みが影響したのか、永原君の取り揚げが少し小さくなっておりました。大きく正しく遣うように指摘しました。左太刀の雷刀が踏込みの衝撃によって動いてしまう処も出ておりました。常に意識する事を厳命いたしました。齋藤君は、訓練の合間の参加と成りましたが、一人遣いの段階から伸びやかな遣い方の雰囲気が出ておりました。少し肩が上がり気味におりましたので、手直しを施し、少し数を掛けて打込んで貰いました。
三学、九箇、下からと遣い合いました。無論、齋藤君は三学のみを遣って貰いました。畳の上での踏込みは、少しバランスを崩す場面もありましたが、前回足裏に痛みを感じて、踏込みが弱くなっていた永原君ですが、この日は二本程、良い踏込みが有りました。気の籠った余韻の有る良き踏込みで有りました。畳の思わぬ効果かもしれませんが、床の上でもあの様な踏込みを目指すべきであります。
一服の時には、やはり日頃の激務の様子が感じられた彼には、少し早い稽古終了を命じました。
最後に時間のゆる限り、抜刀を真剣にて抜き合いました。最初は少し重めと感じていた様であります齋藤君ですが、それも最近では感じなくなっているとの感想を述べておりました。少し愛刀が馴染んで来た様で有ります。足腰刀の連動を目指して精進有るのみであります。