広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

11月第三土曜日大竹稽古会

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平成27年11月21日、11月第三土曜日のこの日は、平生の道場が使えない為と明日から又小林君が仕事で広島を離れるために急遽大竹体育館武道場にて稽古を行う事としました。静かな環境で稽古を行う為に両面(半分柔道場)を貸切ました。平生の道場は僅かな板の間を残して畳敷きの状態が今しばらく続きますので、この日は皆板の間の感触を充分に楽しんでおりました。
業績好調の業界に身を置く者、今シーズンの戦いを終えて残心の時期に入ってきた者と夫々に日々の疲労の蓄積を抱えての稽古参加でありました。
その為に基本打込みの段階から踏込みに鋭さを欠いたり、体軸の安定を失ったりと悪戦苦闘する若者達でありました。当然に竹刀も気持ち良く走るわけも有りません。そんな中で、自分自身でもそれを感じながら必死に打込んでくる彼らで有りました。
兵法に入りまして、彼らなりに初太刀から気一杯で遣おうとの気配は感じますが、中々そうは問屋が卸さないのが剣の世界であります。良き手応えが出るまでに数本を要しておりました。やはり合撃に良き手応えが出ますと双方共に納得するものでは有ります。一本夫々に出た事を良しとしましょう。
其れにしても小林君の無形の位における乱れは、酷い物で有りました。集中における充実の手順を明らかに失念しております。その点は厳しく指摘し、決定を求めました。
平生よりは少し短い時間の確保しか出来ませんでしたが、それでも最後の残り時間を遣いまして、皆で真剣を抜き合いました。竹刀では味わい難い感触を時間の許す限り楽しみました。