広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

2月第三日曜日稽古会

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平成28年2月21日2月第三日曜日稽古会
昨日の季節外れの大雨もすっかりと晴れ上がり、日差しの差し込む本日の道場で有りました。柳井から関戸君、グアム帰りの齋藤君も元気な姿を見せておりました。皆にグアム及び三笠記念館の土産を手渡す齋藤君で有りました。廣川君などは思わぬ土産に先週の怒りは何処吹く風とすっかりご機嫌で有りました。彼も当会に出入りする様になって一年近くなりますが、すっかりと馴染んで来た様で有ります。良き事であります。
考えてみれば新年の初詣を嚴島神社で行って直ぐにグアムに向かって出向してしまいましたので、彼にとっては稽古初めでも有りました。先ずは皆夫々に思い思いの場で一人遣いに精を出しました。邪魔に成らぬ程度に教え過ぎぬように言葉を一言二言添えました。
座して呼吸法を同じくして静かに座礼を行いましたが、何故にか浅い呼吸に終始しているものが、一人・・・その者には基本稽古の打込みにては少し悪戯為らぬ直伝を施しておきました。途中でコンタクトは飛び出すは、息が詰まるは・・・何事が起きているのか・・・困惑している顔が愉快でありました。同じ思いをさせられた在りし日の自身を懐かしく思い出す小生で有りました。
兵法に入りまして、三学では廣川君が、半開半向で良き合撃と其処からの心地良い刃音を伴った二の斬りを繰り出して来ました。特に二の斬りの嶺辺りで発した刃音は、初めての事では無いでしょうか。本人は踏込みの音で確認出来なかった様ですが、小生の心には確りと映像と共に残ってります。また一つ小生の宝物を得る事が出来ました。有難う。
二の斬りと言えば、関戸君のそれもこの日を境に一つの上達を見せておりました。日々の悩みながらの一人稽古の賜物で有りましょう。その良き連動が抜刀の一刀両段の斬り下ろしにも出ておりました。一つの上達が、違う処に良き波及を与える・・・剣の面白き処で有ります。其れも自身が思わぬ処に出て来る・・・剣の神様は、中々粋な事をされます。
その後、九箇、試合勢法と遣い合いました。前回からの流れで遣う八勢で廣川君などは疲労困憊の状態になっておりましたが、それも又体力の回復の実感から来るものであり、今一段の増強を望む物でも有りましょう。四月からの復帰に向けて心技体が整いつつあります。
最後に抜刀を抜き合い、この日の稽古を終了と致しました。