広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

二月平日稽古会

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平成28年2月23日、二月平日稽古を行いました。日曜日の稽古会を仕事で欠席した小林君が出向いて参りました。この日も仕事の打合せが有ると言う事で有りましたので、一時間の少し短い稽古で有りましたが、確りと直伝稽古を行いました。
夜の稽古に出向いて来る前には、暫くすると始まります28年度のレースシーズンに備えてランニングをして来た様で、基本打込みでは、冷え冷えとした道場では有りますが、球の様な汗を程なく流しておりました。ランニングで身体への暖気が出来ていたとは言え若者の新陳代謝の良さには正直驚かされます。
時間の関係上、兵法は本伝の太刀のみを遣い合いました。昨年来の課題を踏まえながら遣い合いましたが、少しずつ脇の締めを物にしつつあります。一本だけ良き二の斬りが出ておりました。
今年の稽古初めで飛び出した、師弟共々ニンマリとした九箇の良き余韻は確かに残っておりました。これも又確実に物にしつつ有ります。良き事であります。
あっという間の一時間で有りましたが、彼が道場を去り際に発しました(何時も思うのですが、稽古を終えた後のこの清々しさは一体何なんでしょうか!)と言う一言は、師弟同感の剣の稽古の醍醐味で有りました。
この感触を得た者は、生涯剣の修業から離れる事は有りません。また一人剣の虫の誕生で有りました。