広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

6月第四土曜日稽古会

平成29年6月24日、六月最後の土曜日稽古会を行いました。宮島嚴島神社奉納演武会以降仕事で忙しくしていた小林君、齋藤君が出向いて参りました。演武で宮島の神様から確りとご褒美を頂いた様子の小林君は、何かを確かめずにはおれない気配満々でありました。齋藤君も先輩達に触発されている様子でむさぼる様に先ずは、一人遣いに精を出しておりました。
基本稽古では、まるで蒸し風呂状態の道場のベタベタした床に足を取られる一コマも有りましたが、久々の床の上での受け身の稽古と成りました。これも又延春先生との稽古の一シーンが走馬灯の様に思い出された出来事で有りました。
二人共に経験の差は有りますが、近々の課題は何方も同じであります。体軸の捻じれを正す。此の一点に有ります。正面は兎も角に、やはり順逆が問題であります。只管、打込みを繰り返すしか有りません。頭で考えても何の役にも立たない。基本の打込み有るのみであります。
基本稽古後のお茶の時間に演武のDVDを鑑賞しました。廣川君も共にお茶をしながらニコニコと観ておりました。自分の形見の蟇肌竹刀を遣い合う師弟の姿を・・・。
その後の兵法では、小林君に宮島の神様からのご褒美が飛び出しました。余りの心地良いその手応えに、堪らずニヤニヤと笑みを湛え乍ら場に戻る小林君でありました。初めて合撃の真の手応えを得た時に喜色満面で左手の親指を小生に立ててみせた好美君の姿と重なって観えました。姉弟子の導きでも有った様です。弟子達を導きながら育てながら、師の位に有る者にとっての至福の一時でもあります。有り難い事であります。
今回の演武でも確かに皆が宮島嚴島神社の神様からそれぞれに確りとお言葉とご褒美を頂いたと感じ合えるその後の稽古会で有りました。そして・・・廣川君の気配とあの優しい言葉を聞く事が出来ました。