広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

2018年稽古納め


平成30年12月23日、この年の稽古納めを致しました。この日は、大阪から野原君が奥さん同伴で出向いて参りました。急遽決まった結婚式等でこの半年は、バタバタ状態で稽古参加が出来なかった野原君の今年最後の稽古の露払いは、小林君に行わせました。
おそらく初めてこの様な場に来たのでありましょう野原君の奥さんは、様子が判らずに緊張気味で道場に入って参りました。それから二時間余り、冷えきった道場で夫の剣の修業を食い入る様に眺めておりました。
だいの大人が、時に厳しく叱責され、それでも果敢に打込んでゆく様をどの様に感じたのでありましょうか。
何時もの様に、冷たい床板の上で先ずは一人遣いで心身を温め、直伝稽古に臨む二人で有りました。
正面の廣川君に久しぶりに挨拶を行い、何かを語り掛ける様子の野原君でありました。
基本打込みでは、中々抜けきらない悪癖に四苦八苦しながらも徐々に其の打ちを正して行く彼あでありました。
今年最後の本伝の太刀を心行くまで遣い合った皆でありました。
最後の燕飛は、座礼の際に贈った祝いの本枇杷の木刀では無く、稽古用の白樫の木刀にて行いました。
その際に共に進呈した小生手作りの蟇肌竹刀共々、来年の25回宮島嚴島神社奉納演武大会にて演武出来ればと考えております。其れも又、今後の精進次第ではあります。

今年の稽古納めを無事に終了し、その後は野原君夫婦の祝いの宴を地御前、鄙の料亭にて行いました。其の宴には、道場出入り禁止処分中の二人の参加も認めました。
時間の許す限りの楽しい時間を共に過ごしました。料亭からの祝いの心尽くしの赤飯には、皆感激の様子で有りました。
一門の気持ちを確りと受け止めて、帰路に着く二人で有りました。
良き家庭を築いて行って欲しいと心から願う一門で有りました。