広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

8月第二日曜日稽古会

令和六年8月11日、8月第二日曜日稽古会を行いました。今年は暦の関係で世の中は、昨日の土曜日からお盆休みに突入しております。当地でも昨日は団地の夏祭りが開催され、我々も参加しておりました。参加及び来場者約3700名程の大きな夏祭りでありました。櫓の上で都合4曲ほど演奏しました。三時からの音出し、そして夕方からの本番と・・・何とも暑い一日でありました。

本来この時期は、ご先祖様の供養の為に当会は、稽古休みが慣習化としておりましたが、当会を立ち上げて初めてこの時期に稽古会を行いました。

海上勤務明けの僅かな休日に入っている齋藤君の願いに応える為であります。之を過ぎれば次は可成り長期と成る長期勤務を控えておりますので。

ここ暫くの稽古では、度々熱中症と思しき気配を出す事があった齋藤君でありますので、様子を確認しながらの稽古会でありました。

約一時間の師の前での一人遣いでは、特に異常は感じられず、二拍子の打ち、そして一拍子の打ちへと移行して、顔の汗を拭いながらただ只管正面打ちを繰り返しておりました。常に襟首袴腰に注意させ、特に振り被りで襟首が抜けぬ様に、そして踏込みからの振りの際に状態が仰け反らぬ様に・・・動きの中、働きの中での正しい姿勢が崩れぬ様に・・・繰り返し、繰り返し行わせました。先ずは一人遣いで出来ねば、物に対して、そして人相手に出来る筈もありません。先ずは一人遣いの充実であります。

流石に此の猛暑の中での先ずは一時間の一人遣いでありましたが、此の時点で彼の汗の量と疲労は、可成りの状態となっておりました。充分な水分補給とクールダウンを取らせました。

直伝稽古始まりは、先ずは木刀での打込みであります。一人遣いの成果を・・・とは中々上手く行かない物であります。外から観ていると遜色ないと思える事でも、小生の木刀を通しての手応えは・・・まだまだ一本一本が別物であります。物に対して打込んでも力みが生じぬ様に・・・只管打込んで身に付けるしかありません。良き手応えが一本出た処で基本打込の終了としました。この良き一本が数多く出る事を求めて之からも遣り抜くしかありません。

その後、暫し水分補給と小休止させ、兵法へと移行しました。無論本伝の太刀であります。しかし、この日は本来此処までで彼の気力体力は限界を迎えていた様で・・・初太刀の合撃から・・・負けておりました。無論自身にでありますが・・・相手の勢いに負けて、上体が仰け反っては、合撃に成る筈も無く・・・。

二の斬りの状態の歪みは、少しの手直しで可成り良くなって来ました。文の斬り・・・そこからの欠く拍子の働き・・・これが中々に難しい・・・此処の力みが取れれば・・・軽やかな文の斬りです。これが如いては、良き打ちに繋がります。

九箇の村雲では、その太刀筋の過ちに、即座に雷を落とされる齋藤君でありました。竹刀とは言え、相手に怪我をさせる事にも繋がります。安易な事、あやふやな遣い方に成らぬ事厳命しました。

本日も熱中症と思しき症状が出ておりましたので、平日に検査に行く事を命じておきました。他の要因も有るやもしれません。

日記

広島武徳会