令和三年3月21日、春の彼岸、野原君と共に大坪さんのお墓参りに佐賀まで出向いて参りました。昨年3月10日、突然の逝去・・・二か月程前にお会いしたばかりでありましたので・・・信じがたい急変でありました。
大坪さんの入門は、平成16年3月になります。21世延春先生のご指示により一門に迎える事としました。当会の一門と成る前は、学生時代から剛柔流空手を,社会人になってからは、黒田藩伝と称する柳生新影流の門を叩き・・・そのよく似た名前を頼りに正伝新陰流を頼って参りました。入門当初は、それまでの柳生新影流と称する・・・本人は同じ物と思っていた節がありますが・・・余りの違い・・・真の剣遣いに驚愕し、困惑し・・・(一体今まで自分が遣って来ていたのは、何だったのかと・・・呆然自失の状態でありました)。
しかしながら、真の刀法に触れ、活き活きと修行に励んでおられましたが・・・数回の手術・・・遂に帰らぬ人と成ってしまいました。
コロナ騒動で納骨が遅れ・・・県外への移動がし難くなり、この日が初めてのお墓参りと成りました。同行しました野原君は、大坪さんが入門されて5カ月遅れで、大坪さんの紹介で博多で入門した者であります。この日は大阪から馳せ参じて来ました。
大坪さんのお墓は、ご実家がありました佐賀市内のお寺の境内にあります。やっと叶いましたお墓の前で奥様、長男さん隣席で般若心経を唱えさせて貰いました。
野原君も当会に導いてくれた恩人である大坪さんへの墓参が叶い、静かにその御恩へのお礼をしている様でありました。
之からも毎年、お参りに出向く事をお寺のご就職にも告げ、佐賀を後にしました。 合掌。