広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

六月第四土曜日稽古会

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三週間振りの広島での稽古会を行いました。学校行事及び博多の稽古会の関係上やむ終えぬ事と宮島での演武の真摯な反省検証を求めての意図とした稽古の空白でもありました。少なくとも半年以上の可也の重圧を感じての修行稽古の時間を経ての演武に対する良き反省検証の時を過ごせたのでは無いでしょうか。夫々に心に思うところを抱えての稽古参加であった様であります。


場に臨むあたり威儀を正すと言う事は剣の世界におきましては当然な事でありますが、演武の際にだけ紋付を着れば良いと言う手前勝手な解釈をする者の反省及び日頃からその心を身に付けさせるために日常の稽古にもネクタイ着用を厳命しておりました。しかし本日の稽古にポロシャツで現れ、その場で出直しを命じました関係上、全員での通し稽古の時間が無くなって仕舞いました。本来なら宮島での入退場をすべて正して行う積りで有りましたが、そうも行かず襟を正して戻ってくるまで残りの者達で基本から兵法の稽古をしながら待つ事としました。


三学、九箇(とりあげ)、したから、試合勢法(八勢、後雷刀、中下段)を遣い合いました。やはり本伝の太刀は演武の前と後では明らかに位が上がっております。しっかり自覚を持ってこの半年以上の期間を過ごして来た成果が確かに現れております。厳島の神様から確かに良き言葉を頂いて来たと感じる事が出来ました。之を糧に試合勢法にも心して取組んで貰います。勿論下からも何時でも演武に望めるように励んで行って貰います。


一通り遣り終えた時にやっと背広にネクタイ姿で今一人が到着しましたので即座に剣道着に着替えさせ、厳島演武のDVDを全員で正面にて鑑賞致しました。其処に写っている総てを真摯に観てもらい言葉にても厳しく叱責するべきところは容赦なく行いました。勢法の至らぬところは有って当然であります。しかし許せぬ処は勿論礼法に関する処であります。威儀を正して場を歩むところから最初の礼から終わりのそれまでを厳島神社で遣り残した処を今一度全員で演武の如く行い、今回の演武の締めと致しました。これでやっとケジメをつける事が出来ました。