広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

平成23年初稽古会

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平成23年の初稽古を行いました。博多から市原さんも予定通り参加され、新年の稽古会を執り行うこととなりました。新年そうそう仕事で少し遅くなる者も有りましたので全員での礼を行う事を優先し、全員が揃うまで一人遣いで少し正月休みで鈍った心身に火を入れ、基本稽古及び八勢を行いながら待つ事としました。全員が揃ったところで神前に対しての礼を行い、年頭の挨拶を行いました。今年も正しく積み重ねる真の稽古を弛まず行って行くのみです。


遣い始めは納稽古の様に行うつもりでありましたが、心身に火を入れる事もあり遅れてきた者の基本稽古から始めました。少し追い込み気味の稽古で、心身に心地よい冷気が充満した頃を見計らい、先ずは今年はじめての三学を皆で遣い合いました。合気となり相手に連れ従って勝つと言う事の定理を自得するには之にまさるものはないと思いますので、その為にももっと呼吸法を意識し相手の呼吸に乗って来る事を要求しました。なにしても日常の意識が不足しているために呼吸が短かすぎます。日頃の呼吸に対する意識をもっと持つように厳命致しました。その後八勢、九箇を遣い合いました。市原さんには水車勢の一手を伝授しました。先ずは手順を確り覚えその後、理を理解して行って貰います。


時間が押し迫って参りましたので下からは行わず、抜刀に移りました。新年初めての道場での愛刀との時間を時が許すまで楽しむこととしました。母刀の二種を各人確り抜き合いました。皆夫々に自身の愛刀に慣れ親しんできている様子が充分にうかがうことが出来た稽古初めでありました。


次の日は皆で宮島厳島神社への初詣を行いました。昨年数年ぶりに祓殿で演武を行いました。その時の感触を胸に広島柳生会としてのお祓いを初めて行って頂きました。宮島を初めて訪れるという市原さんも厳島の厳かな様子には感心仕切りでありました。何れの日にか市原さんにも厳島神社の祓殿にて演武を行って貰います。何といってもこの地は広島柳生会にとりましては延春先生より与えられた聖地であります。外道共に汚される事無く守って行かねば成りません。


お祓いの後は演武の後の恒例にもなっております藤田屋の穴子飯を目指して移動しましたが、この日は三連休の中日、店の前は長蛇の列でありました。並ぶこと一時間半、念願の穴子飯を二年ぶりに味わう事が出来ました。その後皆で宮島ずくしを時間の許す限り堪能し散開としました。