広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

六月第三日曜日稽古会

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昨日に引き続き日曜稽古会を行いました。本日はスーパーGTマレイシア大会に出場しております小林君以外は全員参加と成りました。そしてホームページに連絡して来ておりました関戸君とやっと連絡が取れて、体験稽古として初参加して貰いました。何故かなかなか連絡の取れない関戸君に皆興味深々でしたが、やっとその姿を皆の前に表した彼は、少しグロテスクな想像をしていた者の期待を裏切るいたってまともな若者?でありました。武道らしき物を少しかじっている彼は平素のままにふるまっておりましたが、礼法から注意されて少々戸惑っておりました。場にいたればその場に従うのは当たり前であります。自身の今までがそのまま通じる筈も有りません。ここは剣の正伝の道場で有ります。体育館や公民館では有りません。


全体稽古に入る前に彼には木刀を与えて、その振り方を体捌きを交えて伝授致しました。やはり我流で振っていた事を想像させる悪癖が付いておりました。先ずは正しく振る事をユッタリと繰り返し行わせました。


正面への礼を行い、基本打込みに入りました。関戸君はその間は一人遣いと見取稽古に終始して貰いました。振る事がまま成らない現状では打込みはまだ早い。トップは来週には第五クールを控えた好美君が意を決して懸かって参りました。早々と戦いの火蓋を斬る如く気勢で打込んで参りました。何時もなら行きできれていた呼吸も今回は帰りまで確りと続いておりました。少し新人さん効果も有ったかもしれませんが良き事であります。この気勢で確りと次のクールも乗り切ってくれると感じました。永原君は演武以来初めての稽古であります。一つ山を乗り越えて少しホットした様な打ちに終始しておりましたので、いま少しの勢いを求めました。若いのですからもう少しガムシャラさが有っても良い。


兵法は先ずは三学です。皆で演武の余韻のままに遣い合いました。皆それぞれに一山越えた雰囲気を醸し出しておりました。その後、九箇、燕飛と遣い合いました。やはり好美君の燕飛は宮島を経て又一つ上達をしておりました。場を経る毎にやはり積み重なって行くようで有ります。関戸君には一刀両段の一本を伝授致しました。勿論まだ振れる状態では有りませんの手順のみで有りますが、ユッタリと体を運んで貰いました。次の参加までにどの程度その身に沁み込ませているか楽しみで有ります。


最後に抜刀を抜き合い、稽古を終了としました。稽古を終了してもマレーシアからの連絡は入っておりませんでした。昨日の予選では初めてポールポジションを取れたと連絡が入っておりましたので、稽古中も一人ソワソワしている者がおりました。今回こそは表彰台に上がれるのではと大きすぎる期待をしている様子でした。小生はといえば(何せコースアウトの小林、スピンの高木)のコンビですから信頼できない事この上ない。又やったか・・・位にしか思っておりませんでした。しかし何と・・・・・・・。この続きは又の機会に。