広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

六月最後の日曜稽古会

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平成27年6月28日、六月最後の日曜稽古会を行いました。この日は全員参加の予定でしたが、小林君が無念の病欠と成りました。海外のレースも含めてこの処の激務が少々身体に堪えた様で有ります。本日は確りと身体を休めるように厳命致しました。その他は、関戸君、齋藤君も出向いて参りました。無論、廣川君、永原君は当然であります。当然とは云いながら永原君は昨日まで新潟に出張で有ったとか・・・やはり疲労の色は隠し様が有りませんでした。本日も皆より早めの切り上げを命じました。
宮島の手伝い以降、妙に道場に溶け込んでいる齋藤君の様子を観ておりますと道場の雰囲気としてそろそろ良かろうかなとの気持ちに成り、正式に会員として受け入れる事と致しました。愚直に励んでくれる事を願っております。
基本の打込みは、各人各様に課題を確りと意識しながら取組んで貰いました。激務の疲れからか、永原君の斜太刀はチヂに乱れておりました。正面打ちも暫く体の出がスライドしておりました。関戸君は前回の反省を踏まえて、一本一本あらん限りの気を込めて真摯に打込んで参りました。身体を時に揺らされながらも、気を振り絞り、必死の汗を流しておりました。齋藤君には木刀でユッタリと打込みを行って貰いました。不器用極まりない彼で有りますが、その不器用を味方として精進を重ねて貰います。
基本稽古がそろそろ終了するころに何やら今一人到着の気配で有りました。
三学の遣い合いでは、それぞれが各様の遣いっぷりを見せておりました。永原君の妙に高い踏込みを養子さんの様に成らぬかと心配する廣川君でありました。体が出ている間は然程の心配は無いと伝えました。関戸君の二の斬りは、鋭さを求め過ぎてはおりますが、自覚に任せる事としました。それよりはやや遠回りの遣い方の方が気には成ります。右手の連動が鍵で有りましょう。廣川君は皆の時間を気にしたのか、平服での遣いと成りました。それでも良き合撃の手応えを出しておりました。九箇を遣い終えた処で永原君には終了を命じて皆より早い帰宅とさせました。残った者達で抜刀を抜き合いました。
稽古終了後は、待ってましたとばかりに廣川君がテルミーの掛け合いを求めて参りました。少し大調子のストロークに手応えを感じている彼女は、男衆三人に対して満足げに手技を施しておりました。妙にくすぐったがる齋藤君は大量の汗を流しながら耐えておりました。しかしながら皆、癖に成るのは直ぐで有りましょう。
齋藤君を交えての初めての歓談は、何時もの第一楼での正会員として迎える、先輩はなむけの宴と成りました。