広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

11月最後の日曜稽古会

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平成27年11月29日、11月最後の日曜稽古会を行いました。先週に引続き、この日も大竹体育館の武道場での稽古会と成りました。先週は諸般の事情で欠席と成りました廣川君ですが、この日は勇躍乗り込んで参りました。疲れ気味の永原君と近況の様子を交換しておりました。急に冬の様相を呈して参りました昨今ですが、この日も日中とは言え、可也気温の低い一日で有りました。
礼法を行い、早速に基本稽古に入りました。何故にか永原君に先に掛からせる先輩で有りました。今一つ調わぬ太刀筋は前回同様で有りましたが、特に右手の備えが歪で有りました。その点を指摘し、今一つの精度を求めました。数を掛けながら求めて行くのみであります。
遂に意を決して掛かって来る廣川君でありました。この日は正面、順逆だけで終わらずに相懸けも求めて参りました。最近では最も多くの打込みで有りました。終了すると流石に疲労困憊の様子で有りましたが、心地よさそうな雰囲気を醸し出しておりました。
兵法は、先ずは三学であります。流石に半開半向辺りに成ると気が満ちて来て、素晴らしい合撃、二の斬りが飛び出しておりました。傍で座して観ていた永原君は何と感じたで有りましょうか。何も感じなかったならば阿呆の所業であります。目だけ開けて寝ていたと言われても致し方有りません。左程に遣い合う二人に取りましては心地よい瞬間で有りました。その後、九箇、下から、小転と皆で遣い合いました。
久々に皆と同様に遣い合った廣川君は、流石に疲労困憊の様子で有りましたが、遣い終えた…遣い切った其の事に充実感を持った様子で有りました。今一つの戦いの最中での一服の充実で有った事でありましょう。この様な充実を今後も一つでも多く持ってほしい物で有ります。