広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

十月第二日曜日稽古会

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平成27年10月11日、10月第二日曜日の稽古会を行いました。激務続きの永原君でありますが、この日は思いの外、眠気を感じさせぬ様子で出向いて参りました。先週の休養が利いたのかもしれません。到着するやすぐさま剣道着袴に着替えて、一人遣いに勤しんでおりました。殆ど声を掛ける事無く眺めておりましたが、雷刀の備えは一言声を交えました。此の一点は見過ごしには出来ませんでした。一人遣いは、可也様に成って来ております。あとは人を相手にする時に確りと遣えねば成りません。至極当然な事でありますが、これが判って無い者が多すぎるのが、現在の武道界の現状であります。基本打込みと兵法(組太刀)で確りと遣い合うしか術は有りません。先ずは基本打込みを確りと行ない、三学、九箇、下からと遣い合いました。前回の稽古で感を取り戻しつつ有る二の斬りは、今回も良き連動を見せておりました。基本稽古の折に出ていた順逆の太刀筋の狂いは当然に兵法でも出てはおりましたが、正そうとする意識が有るために少しはましで有りました。
兵法が終了する辺りで廣川君が駆けつけて参りました。急いで来たのでしょう。既に息が上がり気味で有りました。治療疲れが少し顕著な最近で有りますが、メゲズニ頑張っております。永原君との久々の会話を楽しんでおりました。彼の抜刀を眺めながら、やはりムズムズするのでしょう。一人鏡を相手に木刀を振っておりました。
彼が帰った後に、三学を求めて参りました。疲労感から来る軸のブレは今回は何とも仕様が無かった様であります。珍しく合撃をの拍子を外しておりました。しかしながら、その日その時の出来不出来に一喜一憂するよりは、一本一本の稽古を積み重ねる事の方が遥かに大切であります。
その意味では本日はダルさに負けずに稽古に出向いて来た事がお手柄であります。珍しく今一本を所望するその負けん気が有る以上、病を克服する日も近いと感じております。
この日も今一つの芸事・・・テルミーを確りと遣い合いました。