広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

12月最初の日曜稽古会

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平成27年12月6日、いよいよ師走と成って参りました。耐震工事の為に当道場も12月から使用出来ない予定で有りましたが、幸か不幸か工事着工が延期に成った為に今月も使用が可能と成りました。しかし、いまだ畳は敷かれた儘でありました。そんな中で、慌ただしさを増した年末の諸事の合間を縫って皆が出向いて参りました。永原君は、昨日が珍しく休みで有った様で、出向いて来た当初は何時に無くサッパリした様子でありました。少し間隔が空いた齋藤君は訓練の合間を縫っての参加で有りました。少し遅れる者が到着する間に、皆其れぞれに僅かに残る板の間を利用する者、最初から畳の上でと一人遣いに取組んでおりました。一言二言、正すべき処を指摘し、時間が許すまで続けさせました。
礼法を行い、早速に打込み稽古に入りました。基本稽古は、幸いに残された板の間を遣い、行いました。殆ど言葉は無く、遣い合いましたが、永原君には一言両手の間隔の不備を申し添えました。
その後、兵法に入りまして、三学、九箇、下からと遣い合いました。中々に三本ピタリと言う物では有りませんが、良き一本が出た事を良しとしました。
ほぼ兵法を遣い終えた頃、22回目の点滴を数日後にひかえた廣川君がバタバタと出向いて参りました。一服の茶で喉を潤して、先ずは前回同様に基本打込みを所望して参りました。来春の社会復帰に向けて意気込みの現われでありましょう。良き事であります。その後の兵法での気一杯の三学では最初から良く連動をみせた二の斬りでありました。伸びやかな剣先の走りは、心地よい刃風を打太刀の肘に当てておりました。その後の一本は師からの所望で燕飛と成りました。遣い合いながら、今一つの精度を求める廣川君で有りました。二日後の22回目の治療に向けての良き送り出し稽古と成りました。