広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

平成28年新年第三日曜日稽古会

平成28年1月17日、第三週日曜日のこの日は永原君の稽古初めと成りました。その為に廣川君が、鏡餅を再度用意してくれました。年末から正月三が日を郷里で過ごして、家族との良き触れ合いをして来た様で有りました。この日は、今シーズン最初の寒波の襲来を感じさせる冷え込みが、道場内に徐々に迫って来る感覚が有りました。その中でも相変わらずの薄着で出向いて来た永原君で有りましたが、そのシャツは見慣れた物では無く、新調された物でありました。その様な事にも新年を感じる一同で有りました。
礼法を済ませ、嚴島神社のお守りを渡し、先ずは基本の打込み稽古から今年の稽古の始まりで有りました。冷気の中での打込みは又格別の感がありました。兵法の遣い初めは無論三学であります。これ以外には有り得ません。三本すべてが揃うと言う訳には参りませんでしたが、斬釘の二の斬りに良き働きを見せておりました。九箇、下からと遣い合い、遣い始めを終了致しました。
仕事始めから、昨年来からの激務は、続いている様で有りました。少し余裕をもって終了とさせました。久々の先輩との近況報告は、少し熱めの麦茶で喉を潤しながらのひと時で有りました。
廣川君は、この日は前回遣っていなかった九箇も交えての物で有りました。この日の白眉は、何と言っても半開半向の合撃でありましょう。今までに無い当たりの感触で有りました。刃と刃が吸い付くような感触は彼女に取りまして生涯初でありましょう。その為に良いの如何か判断が付きかねている様で有りました。無論良いのです。そればかりか絶賛に値します。
その後は九箇の村雲の勝ち口に新た成る境地を得、又燕飛の遣いっぷりに精度を高めて、大満足の一日で有った様です。良き一日で有りました。