広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

平成28年、道場開き

平成28年1月10日、新年道場開きを行いました。6日に嚴島神社にてお祓いを受け、いよいよこの日が道場開き、稽古初めと成りました。何時もの様に廣川君が鏡餅を正面にお供えしてくれました。これでいよいよこの年の稽古の始まりであります。
清々しい霊気に満ち満ちた様な道場での稽古初めは又格別の趣が有ります。
その霊気を身体一杯に取り込む様に、呼吸法を伴った礼法を行いました。清々しい気に満ちた状態で稽古初めに入りました。
その初めの一本は、勿論三学であります。何故にか小生の昨年まで演武に遣っていた蟇肌竹刀を手に相対する廣川君で有りました。
流石に一刀両段は、平素の遣いなれた竹刀とは違う感触に少し縮こまり気味で有りましたが、又平素とは違う遣いやすさに気が付いた様で、斬釘以後は喜々として遣っておりました。特に半開半向の合撃は、今年の稽古初めを飾るに相応しい一撃で有りました。何時までも残る手の内の感触は、何とも心地良い物であります。今年一年の稽古の励みに成る物で有りました。
その後、燕飛、九箇を遣い合い、道場開き及び稽古初めを終了と致しました。
この日は、団地内でのトンドが行われる日で有りまして、正月の注連飾りやお札等を持参し、くべて参りました。勢いよく上がる炎に今年一年の息災を願いながら食す、振舞いのうどんとぜんざいは絶品で有りました。