広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

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実家の雪舟庭…今年最後のライトアップ

令和元年11月24日、住吉大社内の武道館に出向き、演武を行ってまいりました。栃木の遠征に引続き、永原君を伴っての遠征でありました。前日に車にて出立し、途中姫路の武道具店に立寄り、弟子達の防具を選びました。これで12月からは、地稽古が心置きなく出来ます。之までの基本稽古、新陰流の勢法を地稽古で如何に活かせるかの実践稽古となります。あくまでも形と地稽古は一体のものです。別物では真の剣とは言えません。

前泊のホテルは、野原君が用意してくれました。何とあの有名なあべのハルカスの向かいのホテルでありました。折角ですので夕食は、あべのハルカスで取る事に成りました。夫々の部屋で荷物を解き、ロビーで待ち合わせをしておりました。少し遅れて降りて来た永原君でしたが、様子がおかしい・・・眼がトローンとして・・・具合でも悪いのかと問い質すと・・・何と車の酔い止めの影響と・・・彼はこんな状態で私の車に同乗していた様です。途中、運転を変わる積りもなかったのでしょう。何とも厚かましく、横着な事です。又してもこの若者達の無神経さ、横着さに呆れかえる事と成って仕舞いました。

当日は、雨も心配されましたが、何とか一日もってくれました。住吉大社の境内にあります住吉武道館は、剣道場及び柔道場が、二階に位置し、弓道場も併設された立派な建物で有りました。大社の中というロケーションも一層武道館の雰囲気を高める物でありました。。

我々の演武は、招待と言う事も有り最後の演武でありました。三学、中段、燕飛と二人で確りと合気となり、気一杯で遣い合う事が出来ました。床の感触も良く、永原君もここ暫く少し痛みの有りました足裏の状態を心配する事なく良い踏込みをしておりました。

燕飛の最後も嚴島神社奉納演武では、世界遺産であり国宝祓殿の床を心配し、払いの太刀で締めくくっておりますが、この日は心置きなく手裏剣打ちで締めくくらせて頂きました。無論、永原君とは何の打ち合わせも行っておりません。彼も阿吽の呼吸で確りと答えてくれました。未熟で無神経で不作法な若者も…確かに確実に育ってきております。・・・少し、安堵し、・・・。

剣道の高段者の方の眼には、特に踏込みの鋭さ、激しさに感銘を与えた様で有りました。嬉しいお言葉でありました。膝を傷めていた延春師が、正座が出来なくとも最後まで実践されていた踏込みであります。踏込みあっての剣であります。

演武会終了後は、剣道形の講習研究会を行いました。小生とお二人の先生方で模範演武を行い、指導稽古…教習を行いました。永原君には、見取り稽古をさせました。彼に取りましても良き稽古、経験となったと思います。

終了後は、久々の大阪城にご案内頂き、絶品の夜景を眺めながら食事を御馳走していただきました。感謝、感謝の一日で有りました。

帰りは少しの仮眠もとり帰り着きましたのは、僅かに日付が変わっておりました無論、車の運転は私が行いました。その間、其の事に付いて何も発しなかった横着な弟子は、何を思い考えていたのでしょうか・・・。喝!

日記