広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

5月最後の土日稽古会

令和元年5月25,26日稽古会。五月最後の土日稽古会を行いました。6月2日の宮島嚴島神社奉納古武道演武大会を控えて、夫々が万障繰合せて出向いて参りまいりました。只一人、小林君だけがレース出場の為に欠席で有りました。大会前日に出向いて来る予定の野原君も前週のこの日、意を決して出向いて参りました。
関戸君は、土曜日だけの参加でありました。日曜日に野原君に会えない事を残念がっておりました。
道場に入るなり、時間を惜しむ様に夫々の立ち位置で一人遣いに勤しむ一門でありました。
一人遣いを観ながら夫々に一言添えて、外せぬ処を夫々に応じて伝えておきました。平素の一人稽古では如何しても形を正すべき処が、作って仕舞う悪癖に陥りやすい…其処のところを直伝稽古で正してまいります。関戸君なども、ややもすると左の肘が縮んでおります。夢中になって行っているとついつい自身では見逃して仕舞う様であります。
永原君は、足裏の調子がやはり気に成る様で踏込みに何時もの精彩が観られません。痛めたままの状態で強い踏込みは厳禁でありますが、如何に気を込めるかを課しました。
齋藤君は、根幹の軸の歪みを常に意識し自身で正す事を課しました。
何時も誰よりも厳しく叱責される野原君は、この日も容赦の無い叱責指導の言葉の嵐に晒されておりました。指摘されるまで間違いに気が付かない・・・気が付かぬから延々と同じ系統の間違いを垂れ流す・・・平素の反省、検証の欠如・・・未熟の成す処の所以で有りましょう。毎回毎回の強い諦めぬ誠実な反省検証実行を求めました。
一人遣い、木刀にての基本打込み、兵法、真剣にての抜刀と演武前とは言え、何時もの様に行うべき事を行い、稽古後の歓談を経て散会と致しました。
1日の前日稽古を皆で行い、演武に臨むばかりであります。