広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

2月第三日曜日稽古会

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2月16日

令和二年2月16日、2月第三日曜日稽古会を行いました。この日は、昨日参加できなかった永原君が、出向いて参りました。彼も今月末から始まる新たなる生活の準備で多忙を極めております。此の日もその為に時間を短縮しての稽古で有りました。

昨日同様に此の日も春が訪れたのではと思える陽気でありました。しかしこれもこの日までで明日からは今期最強の寒波が押し寄せる様であります。穏やかな陽気に満ちた道場の空気を楽しみながらのこの日の稽古会でありました。

木刀にての基本打込みでは、前に出る体の運びに一層の心境を見せる永原君で有りました。しかし、早く体を運ぶことに主眼が行き過ぎて、踏込みにやや物足りなさを感じました。其れを伝え、先ずは確りとした踏込みを求めました。確りとした踏込みが出来ねば、充分な打ちも出来ません。足腰刀の連動であります。

三月に行われる住吉大社奉納演武で遣い合う勢法を時間の許すまで遣い合いました。本伝の太刀、試合勢法と一本一本気を込め、精緻に遣い合い、更なる向上を目指して言葉を添えました。一本一本が生き物でありますので、此れで良いと言う事は有りませんが・・・可也の充実を見せていた永原君でありました。十太刀の踏込みでやっと良き物を表現しておりました。しかし、これを初太刀からみせる気迫が必要であります。

唯一木刀にて行う兵法・・・燕飛の太刀を遣い合い、本日の稽古を終了と致しました。

日記