令和二年11月12日、46回目の月命日お参りに出向きました。この日は、所要の為に午後からのお参りでありました。午前中に小林君が、お参りをしてくれた余韻がありました。花生け一杯に持参の生花を加え、何時もの様に般若心経を唱えました。それからは、尽きぬ四方山話に花をさかせました。
世の中は、コロナの第三波襲来を伝えるニュースで溢れています。それが影響したのでしょうか、思い出されるのは廣川君の病が発覚した8年前からその後の苦しい闘病の様子でありました。その年は、奇しくも小林君の入門の年と重なります。
病が発覚してからの彼女の健気な、雄々しい戦いぶりは一門への無言の教えとして皆の心に染み込んでおります。オプジーボが認可される前の抗癌剤の副作用は、常に身近にいる一門に取りましても耐え難い苦しみでありました。その耐え難い苦しみからオプジーボの認可で解放され、劇的な回復をみせての社会復帰・・・しかしそれも七カ月での再発・・・その時の好美君の落胆振りは、一門に取りましても我が身を斬られる思いでありました。
またしても始まった副作用の苦しみ・・・しかし、彼女は断じて負ける事無く不治の病と闘いぬきました。
息途絶えるまで治療をのぞみ、戦い抜いた廣川君の姿は、一門への無言の教えであります。その姿が思い出される度に止めどなく涙が溢れてきます。
廣川君自慢の一門となるべく、一門の精進修行はコロナなどに負ける事無く続きます。
好物の羊羹をお供えして