広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

11月第三日曜日稽古会

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11月15日

令和二年11月15日、日曜日稽古会を行いました。紅葉真っ盛りの中での稽古会と成りました。道場の窓から観える裏山一面に赤や黄色の木々の葉が風になびいておりました。

心地よい空気の中で、若者達が挨拶を済ませて、先ずは一人遣いに精を出しておりました。その場その時に感じる儘に、一言言葉を添えて更なる精度を求めました。

稽古に入る前に気配りに付いての説教を施された若者には、そこから通じる先の気を先ずは道場で養うように・・・それを日常に活かす様に厳命しました。どこかに先ずは自分の事が第一とでも思っている節のあるこの者の性根を入れ替えさせねば、当会に受け入れた意味がない。又してもその様に感じた一日でありました。

道場の準備がすべて整ってから遅れて参じる今一人の態度も…横着極まりない!叱られねば判らぬ戯け者達であります。何時に成ったら一人前に成ることやら。そろそろ言われる前に気が付き、チャンとせよ!

基本打込、兵法、抜刀、地稽古と本日は全ての当会の稽古を行う事が出来ました。夫々の稽古を別物とせぬ様に、夫々の稽古が相乗効果を生む様に遣う事を求めました。真剣を遣った抜刀では、兵法で遣っているはずの袈裟斬りに刃筋を乱す者達でありました。九箇の中に有り、遣っている筈が真剣では乱してしまう・・・別物と成ってしまっています。あれ程すべての稽古を一つの物とせよと厳命してあるのに・・・指導されている事を真に理解せずお座なりにしている証拠であります。この日は徹底的に袈裟斬りに没頭させました。

正しく刀、木刀の振りを身に付けていれば、真剣を正しく振れぬ訳はない・・・全てを別物とせずに一つとして取り組むだけである。形を形としてしか遣えぬでは、全く持って意味がない・・・よくよく吟味し、精進を正しく懸命に積んで欲しいと願っている師の位でありました。

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