広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

延岡から都城へ・・・釘宮先生のお墓参り

令和四年7月27日、四年振りの延岡遠征は、都城の釘宮先生のお墓参りで全ての予定の終了と成りました。

先生が残された病院から奥様の案内で10分程車で移動して墓苑に到着しました。四年前に小林君と共にお参りにお伺いした折にはお骨はご自宅の仏前にありましたが、それから暫くしてこの地に納骨されております。

クリスチャンであった先生らしいお墓でありました。やはり線香立ては無く、それでも廣川君の墓前で唱えている般若心経を唱えさせて頂きました。

平成29年1月に廣川君が一人静かに旅たち、ご自宅までお参りに駆けつけてくれたのが3月でありました。ご仏前で手を合わせて涙してくれた先生との新たなる交流が始まろうとしていた矢先、先生の病が発覚し、その年の12月に帰らぬ人と成って仕舞いました。呆然とする出来事でありました。

5月に宮崎大学病院に入院された時には、この日の様に小林君を伴ってお見舞いに駆けつけました。車が大好きでレースにも応援に行く事を約束し、その日の為に必ず病を克服するように廣川君に授けていたお守り刀を先生に託し、奇跡を信じて回復を待っておりました。

お墓の前で般若心経を唱えながら之までの色々な事が思い出されてきました。

お墓を後にし、暫しご自宅にお邪魔し、お茶のおもてなしを受け、四方山話に花を咲かせました。先生にお渡ししていた二王清貞の手入れもさせて頂きました。廣川君が肌身離さずに病と戦い抜いたお守刀であります。

次回に伺う時には、小林君と共にサックスの演奏で先生の好きだった(瞳を閉じて)を捧げる事をお約束して、都城を後にしました。