廣川君の月命日そしてお盆のお参りを行いました。先にお参りした気配は、無論お母さまでありましょう。山の中腹に位置するお墓まで猛暑を避けて早朝に出向かれたのでありましょう。美しい生花が供えられ、お線香の跡がありました。今回、はじめて塔婆を持参いたしました。三度目のお盆のお参りにして初めてであります・・・。悔しいけれども、悲しいけれども確かに彼女は、此処に静かに眠っているのです。道場に出向けば、彼女の気配は其処彼処に確かにあります。常に一門と共にあります・・・しかし、確かに此処に休んでいるのです・・・。
持参した生花を加え、用意して頂いた蝋燭に火を灯し、お線香をあげ、静かに語り掛けながら般若心経を何度も唱えました。静かに溢れ出る涙は、止めようが有りませんでした。一人で出向いて正解でした。とても弟子達の前では・・・。
常に一門の為に気を配り、誠心誠意を尽くしてくれた廣川君でありました。彼女に報いる為にも一門の更なる精進を誓い、何としても未熟なる弟子達を一人前に育て上げねばとの思いを強く致しましたし、今一度廣川君に約束致しました。剣士として人としても廣川君自慢の一門になる!