広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

11月最初の土曜日稽古会・・・剣道特別稽古

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11月6日

令和三年11月6日、11月最初の土曜日稽古会を行いました。この日も先週に引き続き、剣道七段挑戦者への特別稽古会と成りました。

坐礼を行い、正面に祀られた廣川君と鏡餅の由来を初めて説きました。神妙に心を傾けて聴き入り、その神聖さと大切さに心打たれたようでありました。静かに厳かに頭を垂れておりました。

特別稽古を行うようになってから取り組んで貰っております呼吸法を伴っての形・・・動作の全てを呼吸法に乗って行う事に難行苦行の様子で有りました。之だけ深く長い呼吸を行った事など之までには有りませんし、その三分の一も出来ません。それでも備気を遣いながらも足らぬ処を補いながら、兎にも角にも挑戦し続けて貰います。二本目には最早息が詰まり、顔が真っ赤に成っておりました。呼吸が乱れれば形が乱れ、全ての動作が独り善がりと成ります。その点を指摘し、あくまでも打太刀に連れ従う事を厳命しました。何とか七本打ち終わりましたが。その時点で精魂尽きておりました。之はこれで良き事であります。確りと練習ではなく、稽古と成っておりました。その日一本の手直しに入りました。日に一本・・・これ以上は消化不良と成りますので必要ありません。六本目の遣り取りの中での中段に取り直すところ精度を求め、正しい摺り揚げの感触を今一度味わって貰いました。手本を示した時に感じ、導いた時に得た得も言われぬ心地良い感触に、目を輝かせておりました。教習の良き一時でありました。

地稽古に入り、前回からの所望の儘に、基本打込、基本技の稽古を行いました。特に摺り揚げ技は、何度も手本を示し、取り組んで貰いました。直ぐに如何こう出来るものでは有りませんが、何れは出来る様に導きます。

地稽古は、兎に角己を尽くし、守り、一本を取りに行く気迫を求めました。時に身に付いた悪癖と言って良い間違った所作、上位者に無礼と成る分不相応な配慮?などは捨て去り、夢中に成って稽古をする事を命じました。兎角大人に成って剣道を始めた御仁には、こましゃくれた所作が見受けられる事があります。その様な点は、断固指摘し、捨て去って貰います。飽くまでも正しさを求めての稽古以外にはあり得ません。しかしながら、徐々に形は無論、地稽古も良い雰囲気に成って来ております。今後が楽しみであります。

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