広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

西宮遠征・・・剣道高段者稽古会

令和四年6月22日、三か月振りに西宮への遠征を行いました。剣道高段者稽古会の再開でありました。

コロナ禍の状況も微妙なところでありますが、世の中ウイズコロナへ舵を切り、マスク手洗い等の感染予防は欠かさず、しかし何とか平生の活動を之まで通りに継続する世の流れが出来て参りました。

そんな中での西宮での稽古再開であります。この稽古会も五年目でありますが、コロナ禍の中で継続出来たのは実質三年目であります。何とかこの月一回の剣道形と地稽古の三人稽古会を継続して参りたいと思います。

それぞれに個性も経歴も違う、しかし求める処の想いが同じ方向の同志が互いに共感し、影響されながらの稽古会は楽しい一時であります。

今回も先ずは剣道形を遣い合いました。仕太刀、打太刀と相手を変えての形稽古は遣うたびに手応えと課題が交錯し、興味の尽きぬ処を感じ合っております。太刀七本小太刀三本の短い形の中に抱合されている剣の術理の探求、習得に夢中に成って取り組む三人であります。

日本剣道形は、昭和56年に改訂された解説書が全てであります。此の中身を精査し理解し遣う・・・これを曲解したり逸脱する事は許されません。我らは只々それを目指しての稽古であります。

形稽古の後は僅かな感想を述べあい、小生がお二人のお相手をしての地稽古を行いました。形稽古を地稽古に活かすべく、合気となり遣い合いました。形の中にある先の気を大切に機あれば攻め込み、我慢するべきは我慢し、起こりを捉え・・・夢中に成って遣い合いました。

二時間の予定があっと言う間に過ぎ去りました。心地よい高揚感と全身の汗と遣い切った満足感で本日の稽古会を終了と致しました。

日記