広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

12月、今年の稽古納め

令和四年12月25日、2022年の稽古納めをしました。この一年の稽古の中で、中々機会が合わずに顔を合わせる事が少なかった弟子達もおり、夫々が思い思いに土産を手渡しながら近況を語り合っておりました。

一昨日からの大雪の影響もこの日には何とか解消され、一年の納めの稽古会に皆が揃う事が出来ました。

正面に向かい坐礼を行い、一年の計としての挨拶を行いました。その際に野原君の長男誕生を祝してのお守り刀を手渡しました。後は齋藤君の一日も早い祝い事が待たれます。他の弟子達には、祝いの記念としての刀が渡されております。待ち遠しい限りで有ります。

来年の宮島嚴島神社奉納大会への取組についても述べて、一年の締めの稽古会を開始しました。先ずは全員での木刀による打込みであります。夫々が各人の課題を胸に元立の木刀に向かい、打込みを繰り返しました。小林君は未だ足首の腫れが残っている為に摺足での打込みとさせました。剣道形の伝授を始めた彼に取りましては、それも又良しで有ります。踏込みからの打ち、そして小波での体を真っ直ぐに運ぶ・・・皆真っ直ぐに体を運ぶ事に四苦八苦しながら打込みに励んでおりました。頭で理解しても行を積まねば何も身に付き来ません。無意識に行えねば役にたちません。行あるのみです。

兵法は本伝の太刀を遣い合いました。小林君は剣道形としました。毎年の宮島嚴島神社奉納大会の経る度に確実に上達をみせる弟子達であります。良き形を打っておりました。

真剣での制剛流抜刀は、立合を抜き合いました。今年最後の道場での真剣の振りを皆心地よさそうに振り込んでおりました。夫々に良き刃音をたてておりました。

稽古の締めは防具を着けての打込み稽古としました。夫々がこの一年の想いを込め、来年への意気込みを込めて元立に打込んで参りました。弟子達の打込みを自身の身を以て受けながら弟子達の上達を肌身を持って感じた師の位でありました。

続く