広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

4月第四土曜日稽古会

平成31年4月27日、京都大会を数日後にひかえた4月最後の土曜日稽古会を行いました。6月2日の第25回宮島嚴島神社奉納古武道演武大会の準備に忙殺されホームページ更新が一か月間空いてしまいました。猛省であります。
京都大会では旧武徳殿にて剣道形の模範演武を行います。これは、昨年に引続きでありますが毎月剣道形の研究稽古を行って来た方相手ですので合気を外す事無く行えると確信しております。
京都に出立する二日前の4月最後の稽古会には柳井から関戸君、何時もの若手達が出向いて参りました。
皆、道場に入るやいなや夫々の立位置で何時もの様に一人遣いに木刀にて精を出しておりました。平成最後の此の一時の稽古を・・・去り行く平成を惜しむ様に・・・。
座礼を行い、廣川君への挨拶を済ませ、基本打込みへと移行致しました。先ずは、木刀に対して木刀にての打込みで有ります。少しでも力みが有れば自身の手が痺れてしまいます。皆、必死に挑んでおりました。
順逆での太刀筋の違いに四苦八苦している永原君でありました。自身の身体でありながら中々に想うようにに成らないもどかしさに・・・精進以外に解決の道は有りません。
満を持しての関戸君は、打込みを行うつもりが何時の間にか攻められ・・・打たされ・・・引っ張り出され・・・その瞬間に成す術なく、額に竹刀を触れられ・・・良き直伝でありました。スローモーな動きにさえ対応出来ない実感を確りと味わっておりました。
兵法に移り、本伝の太刀を遣い合いました。木刀での打込みに四苦八苦していた者達にも、その効果は少しずつしかし確実に出て来ておりました。柔らかな手の内が少しづつ確実に我が物と成って来ている様でありました。関戸君の合撃に特にその手応えが出ておりました。嬉しき事でありました。
最後の時間は、何時もの様に真剣にて心行くまで抜刀を抜き合いました。両手の間隔が少し詰まり気味の永原君の両手の備えを正しました。単なる据物斬りの備えでは兵法として役に立ちません。
二日後には、京都に出立致しますが、今年は世話をする者が一人も名乗り出ない・・・何処までも自分の事しか頭に無い無神経な弟子達であります。喝!