広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

博多での今年最後の稽古会

博多での今年最後の稽古会を行いました。広島を出発する時は小雪が舞っていました。雪の為35分遅れの新幹線に飛び乗りました。底冷えのする道場での稽古を覚悟していましたが稽古をはじめると光が差し込み始め思いのほか暖かい中での稽古となりました。
野原君は勤務の都合で不参加となりましたがその他の会員は全員参加となりました。
まずは基本稽古にたっぷり一時間を費やし正面打ち、順逆の斜太刀、相懸け返し、流し、左右の合撃と行いました。江頭さんには本日から左太刀の打込みも行ってもらいました。
森下君は正面打ちはかなり良くなってきました。しかしながら今だ雷刀から剣先を垂れて打つ癖が抜け切らぬ様です。休みの間に一人稽古でよく素振りを繰り返して見て下さい。それと順逆の太刀筋をゆったり繰返し行ってみてください。焦らずゆたっりと自身のからだに正しい打ちを染込ませて下さい。大坪氏は勢いが有るのは良いのですが今だ腕力が目立ちすぎです。体捌きに気を配って下さい。それと順逆の打ちが廻し打ちになっています。腕操作は極力省略して見てください。其のほうが正しい太刀筋になります。江頭氏は仕事に忙殺され稽古不足が如実に表れていました。息の上がるのがなんと早かった事か!仕事が一息つき元のペースに早く戻る事を願っています。稽古は嘘をつきません。何とか左太刀の一人稽古を願います。徐々に様に成ってくるはずです。加藤氏は今だ足の故障が回復せず見取り稽古となりましたが焦らず完治させて下さい。その後いくらでも稽古はできますから。他の者の稽古を見て取ることはその後の稽古に大変役に立つはずです。
四時間余りの稽古でしたが今年最後の稽古を気持ちよく行い終了する事が出来ました。稽古後は何時もの八仙閣で剣談に花を咲かせ楽しい一時を過ごし博多を後にしました。
新年もまた共に日本の貴重な伝統文化の真髄の体得を目指し精進いたしましょう。