広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

四月最初の広島での稽古会

四月最初の稽古会を五月が丘の道場にて行いました。博多から江頭さん、野原君、そして呉の宮本さんと現在最も稽古に熱心に取組んでいるメンバーが揃いました。
最初の二時間は正面打ちから始まり左太刀までを連続で行いました。それぞれが各地で日々一人稽古に取組んでいる様子が良く伺い知ることができます。しかしながら一人稽古の危うさも勿論ありますので間違っている所、過程としては良いが目指すところをしっかり認識しているのかを確認しながらの稽古となりました。江頭さんは体のブレル所を正すために自身の工夫をしていましたが間違った癖が付く恐れがありますので其の点を指摘しました。稽古においては自得が最も大切な事ですし又工夫していく楽しさは最大限尊重していく態度は今後とも変わりは有りませんが過程としても将来的に不味いと思われる事は適宜指摘してまいります。大切な一人稽古が単なる我、癖を付ける事になる事だけは避けなければなりませんので。宮本さんは踏込みに太刀を連動させるその動きが極端になっておりましたので其の点の再確認と求めるもの理想を今一度認識して貰いました。宮本さんの事ですから其の点を押さえておけば良いと思いそれ以上は言及致しませんでした。野原君は正面打ちがかなり鋭く成って来ています。前回までの踊りのような置きに来る打ちがかなり修正されていました。彼なりに毎日少しずつ一人稽古を行っている事が伺われます。今後は前進後退のブレを少しづつ小さくしていく事です。真っ直ぐ体を運ぶ事は剣道においては大切な事です。
その後今回は九箇を重点的に行いました。野原君には総て伝えました。お二人とも今回で手順が体に染込んだのではないでしょうか。これから伝授之序次の表を徹底的に練りうつもりです。これで新陰流の真の基本刀法を確り心技体に叩き込みます。