広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

五月定例稽古会

イメージ 1 新たなる稽古会の始まりです。今までと表面上は何の変わりもありませんが精神的にはまさしく広島柳生会の第一歩です。
今回は新作の細身蟇肌竹刀の遣い始めでもあります。連也先師が残されたと言われる蟇肌竹刀の細さに自分なりに近づけ製作してみました。
手製ですので幾らでも細くする事はできますが問題は入れる竹の革の強度の兼合いです。細身にしても革の強度を優先してしまうと中に入れる竹が極端に細くなりすぐに壊れてしまいます。其の為今回は革を可能な限り剥いてみました。打太刀使太刀とも新作の細身を遣い合ってみました。最初はその細さ軽さに太刀がブレ気味でしたがより精密に体を使わざるを得ない事に気づきました。体を精密に遣い太刀筋を通す事に集中して遣って見ると非常に心地よい手応えでありました。細身にする事で臂力で遣ってしまうのではとの心配はまったく当てはまりませんでした。細く軽い蟇肌竹刀を遣う事でかえって力をもってしては太刀筋が通らないことを再認識いたしました。
後は革が何処まで持ちこたえる事が出来るかと言う事ですがこれは稽古で遣い続けて確認するしかありません。
数本は壊す事は覚悟して使い込んでみます。