広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

広島での二人稽古会

昨日の稽古会に参加出来なかった藤中君の要望により本日も稽古会を行いました。


まずは鏡に向かい身体全体を充分に遣い左右の正面打ち、順逆の返し打ちを道場一杯を使いながら行いました。大調子でゆったりと早打ちする事無くすべての動きを足に連動させる事に気を注ぎ繰返し行いました。


その後、基本打込みに移り、鏡に向かい行った基本に踏込み足を加え、平生よりも多めに繰返し行いました。彼は三度目の参加ですが平生の一人稽古の様子が伺える打ちの強さに少々驚かされました。現在使用させている太目の蟇肌竹刀を考慮に入れてもなかなかのものです。今はこれで充分です。徐々に鋭さを要求してまいりますがそれはまだまだ先の話。


形稽古は勿論三学(とりあげ)のみですが今回で手順を完璧に覚えて貰う予定でしたので其れを確認出来た時点で精度を求めて少々の手直しを行いました。


基本稽古と形稽古の一番のギャップは順勢の打ちです。形の中で色々な動きの中で基本の打ちを出す難しさを実感していた様です。少しづつ焦らずに精度を高めて参ります。他の会員の様に三学の楽しさ、充実感を味わえる日が必ず来ると信じています。それもこれも単純な基本稽古に楽しみ、面白さを感じる事が出来るかどうかです。何度も言うようにそこに楽しさを感ずる事ができねば時間の無駄です。他の事をおやりになった方が良い。其れもまた現段階では杞憂であると確信しています。