広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

三月4度めの広島での稽古会

今週も土日連続の稽古会としました。まず本日は呉組の稽古会とし明日は山口から藤中君が出向いてきます。参加者全員に充分に時間と内容を充実させる為にあえてその様にしました。


三崎君にはまずは鏡を前に基本の正面打ち、順逆をユッタリと前進後退で繰返し行ってもらいました。手本を示した後は暫く、一人で取組んで貰い、その間に宮本さんと抜刀を抜き合いました。今回は立合での低き抜き付けにも取組んで貰いました。


その後、基本打込に移り三崎君にも正面順逆を元立に向かい道場一杯を遣い取組んで貰いました。あちらこちらと迷いながら今日に至っていますので、何やら変な癖が付いていないか心配しておりましたが、過去に当会で受入れていた手の施しようもない輩程ではなく一安心です。若干の悪い手の内の癖も打込みを繰り返しているうちに納まってくるでしょう。宮本さんには勿論フルコースで行ってもらいました。


兵法にうつり三学(とりあげ)をまず宮本さんに打ってもらい、次に三崎君と言う具合に連続して遣い合いました。先輩が打つのを見て自身の稽古とする所謂、見取り稽古です。しかしながら見て判った積もりでも自身の番になると迷ってしまう事数回を繰返し稽古の終盤にはほぼ手順を覚えた様です。


宮本さんとの三学、大転を遣い合う間は鏡を相手に一人稽古に励んで貰いました。とりあげ、したからとも格段に良くなって来ていますがとりあげの域までにたどり着くにはもう数年を要す必要がありますが焦らずに参りましょう。剣道経験者ですからいま少し摺足の精度を高めて下さい。他に比べて少々劣ります。一人稽古有るのみです。


明日は藤中君に三学(とりあげ)の手順を完全に覚えて貰い、少々の手を加える予定です。