広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

三月広島での日曜最終稽古会

三月の日曜稽古会も本日が最終日となりました。あと三日もすると四月です・・・月日の過ぎ行く早さを感じる昨今であります。毎回毎回の稽古を少しでも充実した真の上達につなげる稽古としたいものです。


本日の稽古会は図らずも藤中君との二人稽古となりました。まずは基本稽古で、追い込まれた時に出る拳の下がる課題を何とか頑張り通す事を課しました。時に顔を出しそうになったり剣先の伸びを欠きそうになったりしながらも顔を紅潮させ頑張りとおしておりました。


兵法は三学、八勢、中段、下段、九箇をそれぞれ遣いきり一二点の指摘を交え一気に遣い合いました。合撃正面打ちにおきまして基本稽古と同じく拳の下がり気味の傾向が顔を覗かせますが、本人も確り自身で気が付いているようですので自得を待ちます。左転の体捌きに少々難が有りましたが、あるべき姿を納得できた様であります。伝授の序次の表をすべて遣って見ましたが、その自得ぶりがまずまずで有りますので三学の下からの一人遣いに入る事としました。まずは一刀両段の手本を示し何度も一人遣いを行わせました。焦らずに一本づつ着実に伝習させて参ります。


抜刀に入り居合表、立合表裏を向き合いながら最後まで抜き合いました。その後居合裏を代授するつもりでありましたが、膝を少し痛めた様子でありましたので取止め、今一度立合の指導としました。


三月最後の日曜稽古会も充実感を共有しながら心地良い余韻をもって終了する事が出来ました。数日もすると世の中は新年度となります。我らも常に毎回新鮮な気持ちで稽古に取り組みましょう。