お盆休みの遅れを取り戻すべくこの月末は二日連続の稽古会としました。晴天の夏日の中での稽古会となりました。、
基本稽古の初っ端からその正面打ちに今までの精進の成果が一挙に表れた様な元立ちとして相懸けるその手の内の手応えに心地良い感触を感じる事が出来ました。前回までの稽古でその予感は感じておりましたが、一つ突き抜けた心地良い感触でありました。本人達も勿論、嬉しくもあり心地良い感触を感じた事で有りましょうが、指導に携わる小生の喜びに勝るものではないでしょう。今年に入り博多での稽古会で土居君相手に感じておりましたが、今回またその場に立ち会える事ができ望外の喜びです。
形稽古に移り、基本稽古の成果が形稽古にも少しずつ良き形として表れて来ております。本人達は基本稽古の成果総てが表れるものと思っている節がありますが、そこはそうは行きません。それが形稽古の難しさであり面白い処です。基本稽古を形稽古に生かすには生かす工夫がいります。之は地稽古にも言えます。形稽古が有る程度出来る様になってもそれをもって地稽古が出来るなど有り得ません。形を地稽古に生かす工夫精進が入る事は自明の理です。
今まで課題で有りました斬釘の小手の捉えを両名とも少しずつ感を押さえて来たようです。部分稽古の中では良い機会を捉えておりました。今後の課題は勢法を通しての一連の流れの中での納まりです。
抜刀は抜き付け、納刀の連続遣いの後は立合の表、裏の数本を重点的に抜きました。これも数を懸けるごとに目に見えて様に成ってきております。稽古は嘘をつきません。ただし抜刀の恐ろしい処は形、地稽古と違い相手がおりません。仮想敵とは言いますがその仮想が難しい。気が付いてみるとただ一人で剣舞を舞っているだけになります。常に兵法の稽古の一環として取組んで下さい。その為にはいまの段階では特に目付けに気を配り精進願います。
明日も本日の気の続きで行います。
