広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

6月、第27回宮島嚴島神社奉納古武道演武大会後の初稽古会

令和四年6月11日、第27回宮島嚴島神社奉納古武道演武大会後、初稽古会を行いました。この日は、当初大会参加が困難と成っておりました齋藤君が、帰港が早まった為に急遽参加が叶い、その時の感激を胸に出向いて参りました。大会経験者は必ずと言って良いほど一皮むけた状態と成りますので少々楽しみな稽古会となりました。

お隣山口県まで梅雨入りとなりましたこの日の道場内は、湿気は半端なく、少し動くだけで汗が噴き出して来ておりました。齋藤君は一人遣いの時から懐の手拭いを取り出す回数が異常でありました。

水分補給を欠かさずに少し稽古時間を短縮する稽古会としました。しかしながら行うべき稽古は全て網羅して行いました。

正面への坐礼の際には、齋藤君に嚴島神社奉納演武初出場を記念して、小生愛用の特製竹刀を進呈しました。稽古精進の友として貰います。

木刀による基本打込では、早速大会に参加出来た好影響がでておりました。打ちに鋭さが、体の運びに軽快感が出て来ておりました。良き事であります。上達するときには一晩寝るだけで変わります。之を形稽古に地稽古に活かさねばなりません。しかし・・・これがまた難しい。

その後、兵法そして抜刀、地稽古と行いました。抜刀では立合の技を一手伝授しました。

地稽古では、良くなって来た基本の打込を活かす課題が如実に表れておりました。人相手にする事の難しさであります。剣先の攻め合いでも、竹刀で抑えたつもりが何時の間にか打たれ・・・抑えたつもりが、身動きできない様にされ・・・成す術無く打たれ続ける齋藤君でありました。・・・答えはすべて兵法・・・形の中にあります。打たれながら覚え、身に着けて行くしか術はありません。奮闘せよ!

日記