広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

八月最初の広島での稽古会

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昨日の博多での稽古会に引続き広島での稽古会を行いました。弱冷房の効いた中央体育館なみとは行きませんでしたが、本日の五月の道場は終始微風が吹き込み、稽古のし易い環境でありました。


微風の中、今回は存分に基本打込みを行う事が出来ました。各人がそれなりに自身の課題をしっかりと押さえ、一人稽古の成果を吐露する如く、夢中で打込んできました。着実に上達の道を歩んでおります。


勢法に移り、三学(とりあげ)八勢を各人の状態に応じ遣い合いました。藤中君は今、小生の求める物はほぼ体得したようですので次なる段階に入ります。細君は中々勢法の中で一度体感している合撃の心地良い感触が得る事が出来ず少々不満げではありましたが一度は得ている感触です。焦らずともその内にまた何度でも得る事ができます。時期を待ちましょう。島田さんは打太刀を前にすると如何しても叩きがでます。これが人を相手にする難しさです。一人稽古で行っている事を人を相手にしても行えるよう心を工夫して見てください。


最後に抜刀を行いましたが、今回は全体稽古の後に皆の前で一人で抜いて頂きました。人前で抜く緊張感を味わって貰いましたが、また違ったプレッシャーを感じながら抜く事も良き稽古に成りますので今後も機会を見て取り入れてゆきます。島田さには少々苦言を呈しましたが、演武の場に行ってから気持ちを込めるのではなく道場内での自身の立居振舞総てに心を込める事が大切です。前後がぞんざいであれば演武そのものも大した事になるわけも有りません。足法一つにしても道場内すべてで気持ちを切らさぬ事です。散歩に出かけるような歩みを道場内で行う事は断じて許しません。


今回博多でも話題になっておりました三崎夫婦の真剣での件は、細君がしっかり真剣を携え稽古に参加している様子を見、少々安堵いたしました。又、土居君の得がたき体験の報告が入り何とあの岩切海部(黒田藩の家宝)を振らせてもらった由、友人に感謝せねばなりませんし之もまた延春先生のお導きで有りましょう。目出度き事でもあり少々羨ましくもありであります。


延春先生、先生の薫陶を受けた者達は得がたき御縁のその道を着実にあゆんでおります。合掌。