広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

九月最初の博多での定例稽古会

九月最初は博多での定例稽古会となりました。残暑の厳しい中での稽古会となりましたが、熊本からの初体験稽古参加の稲垣君も交え気持ちの良い稽古会となりました。


稽古前に土居君の得がたい(無謀な?)体験であります岩切海部での立合、長船による試し切りのビデオを見ながらの歓談となりました。この件が決まってからの彼の重圧、それを振り払うような精進の成果が見て取る事が出来、小生も嬉しく感じました。特に切り通した後の手の内の納まりは一段の進歩を感じました。試し切りの際の巻き藁を持ってきておりましたので、その切り口に話の花がますます咲き誇りました。良き精進の証と今後の課題をその切り口が能弁にかたっておりました。


平成20年後期の稽古始めでも有りますので基本稽古(打込み)は入念に行いました。土居君は昇段試験の影響が少々残っている様で打ち急ぎの感が否めませんでした。野原君はやはり相懸けでしょう。その拍子に今だ四苦八苦の様子で有りました。稲垣君にも雰囲気を味わって貰いました。この基本打ちに興味を感じないようでは長続きする訳もありませんので、様子を伺っておりましたが満更でもない様では有りました。


兵法は本伝の太刀を先ず遣い合い一本打つ毎にその剣理の確認理解を求め、特に攻めの再認識を即しました。攻めなくして剣理も何もあったものではありませんから。少々認識不足のところもありハットしている様子でもありました。剣舞に成らない様に常に臨場感を持ち攻めの感覚を養う事が大事でありましょう。


この稽古の後に腱盤の手術を控えている大坪氏も元気な顔を見せ、一同一安心でした。一ヶ月以上のリハビリで復帰も暫く後になりそうですが一日も早い復帰を待っております。


二日間の九州紀行も体力的には少々ハードでは有りましたが昨日の無双直伝英信流宗家清水先生との心を洗われる様な歓談、本日の志を同じくする者達との心地良い稽古と大変充実した二日間でありました。