広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

三月三連続稽古会初日

彼岸からの三連休を利用しまして広島での三日連続稽古としました。これは新潟の野原君が祭日を利用しての出稽古の要請がありましたので祭日も行う事としました。愛車BMW Z4を駆り10時間以上を懸け広島まで稽古に出向いてまいりました。途中までフェリーを使って来るとばかり思っておりましたが、最初から最後まで高速道路を駆けてくるとは・・・若いと言う事は素晴らしい。(少し心配ではありますが)


彼のその心意気に応えるべく今回は剣も舌鋒も厳しいものとしました。前回乱れ気味の基本打ちを一から正しました。足腰刀のその連動をユッタリと心身に確り沁み込むまで行いました。ややもすると安易に早く振ろうとしてしまいますが、その度に厳しく叱責され拳を打たれながらも、めげずに何とか遣りきりました。これで何が正しいのか良く心身に沁み込んだことで有りましょう。ユッタリと遣う事でこんなに疲れ大量の汗を流す事になるなど思ってもいなかったようです。今後の新潟での一人稽古に良き成果が出る事と信じております。


兵法におきましては打太刀に取組んでもらい始めた事でも有りますので、最も大切な三学(とりあげ)八勢、中段の根本的なところを厳しく正し、感違いのところをとことん指摘し、その正しき方向性を叩き込みました。彼もこの夏で満5年となります。もう曖昧なままでは許されません。今回でしっかり性根が入った事でありましょう。


抜刀におきましては彼には立合のみを抜いて貰っておりましたので、今回は居合も抜いて貰いました。抜きなれない居合で足腰が悲鳴をあげていたようで有りますがかまわず続けました。どうも日頃サポーターをして抜いていたようでその影響もあったようです。しかしサポーターをするなど論外。そんな物をしなければ抜けない居合などやら無いほうが良い。常に兵法と一緒です。とう道場ではそんな物は絶対に付けさせません。


兎にも角にも時間一杯厳しくも熱き稽古が出来たと思います。来月も出稽古に出向いてくる様ですので、それまでの一人稽古の成果を楽しみにしております。同級生の藤中君にはしっかりと露払いをして貰いました。日曜の稽古を楽しみにしております。