広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

四月博多での合同稽古会

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四月の広島定例稽古会は博多での合同稽古となりました。今回たまたま博多での稽古会が第参週の土曜日となり又広島からの参加希望者があり今回の仕儀となりました。所詮官僚の天下り先を肥え太らせる悪巧みとしか思えないETCの何処まで言っても千円の甘い甘いまさしく甘言に乗せられる羽目となった自身のだらしなさを恨みながらも今回の博多行きは三人での車を使っての道中となりました。(ETC割引の恩恵を受けた今でも現金支払いで割引がないのは断じて納得できない。政治家はもっとしっかりしろと言いたい)


夏日の様な博多での稽古会は幸いにも道場は弱冷房がきいており些少なりとも初の出稽古で緊張していた藤中、三崎両君も少しは救われる思い出がしたようです。何もなければ途中で場の違い、精神的緊張感からもたなかったかもしれません。


今回は基本稽古は行わず剣道形をまず皆の前で遣い合いました。此れまでも土居君とは必ず打っておりましたが、初一本の気合は此れまでで一番のものでありました。これまでに取組んで来た呼吸法等がここにきて身を結んできた事も有るでしょうし又今回初めて出稽古に出向いてきた会員の存在もありましょう。兎にも角にも良い気合でありました。


その後は兵法に移り、まずは三学(とりあげ)の使太刀を遣ってもらいました。土居君とりましては初めて観る後輩の遣いっぷりに感心仕切りの様子でありました。とくに一年前後の経験しかない二人の二の斬りには感服したようであります。二人も土居君の踏込みの強さに目を白黒させておりました。互いに良き影響を受けあった様で何よりです。土居君には二人を相手に昨年から取組んで貰っております打太刀を入れ替わり立ち代り二人に懸かってもらい遣って貰いました。一杯一杯のところまで遣って貰い次の八勢に移りました。勿論八勢も打太刀の稽古を充分に行って貰いました。心身ともに疲労困憊の様子でありましたが後輩の手前確り意地を通しておりました。


中段、下段、九箇、三学(したから)、小転、杖を一通り遣い合い、抜刀に移行しました。全員で居合を抜き合い、その後一人一人皆の前で抜いて貰い、少々の手直しを加え、全員での立合表を抜き合い本日の合同稽古会を終了しました。


兵法、抜刀と道場内での互いの良き刺激を請け合い、博多の屋台での楽しい歓談を終え帰途に着きました。車中でも二人のある種良き興奮状態が継続し剣談の尽きる事はありませんでした。博多へ向かう車中での三崎君の心地良い寝息も帰りのそれではまったく無く、身体はかなり疲労しているはずですのに確りと小生を冷やかしておりました。


明日は彼らの疲労を考慮し稽古の時間を短縮するか或いは休みにしても良いと考えておりましたが、二人の強い要望で何時もの通りの稽古を行う事としました。まったく元気一杯の二人でありました。今後の事を考え離れの掃除はしておきます。兎にも角にも本日は良き稽古会で有りました。御疲れ様でした。