広島柳生会

正傳新陰流 広島柳生会

剣道の修業の一環として新陰流・制剛流抜刀術を伝承する広島柳生会の日常の稽古風景や出来事を掲載する。

12月二度目の土曜日稽古会

12月二度目の土曜日稽古会を行いました。先週も諸般の事情により日曜日の稽古が行えず、今週も金曜日の夜稽古に続いての連続となりました。師走になり各人それぞれ用事を片付けての参加となり前半2時間は久々の一人稽古となりました。師との日々を思い出しながら抜刀から始め兵法伝授の序次の189本を遣いきりました。そうこうしている内に最初の一人が出向いて参りましたので直ぐに座礼を済ませ基本稽古に入りました。一人稽古で少々気が入っておりましたので島田さんに取りましては到着早々準備運動もなしのそれは面くらい戸惑いもありでバテルのが何と早かった事で有りましょうか。しかし一人遣いは確かに良くなりました。勿論元立に対しての課題は依然抱えたままでは有りますが、一人で行える事は何れは元立に対しても遣える様になります。その為にはしっかり元立の気を受け、受け取り独り善がりに成る事無く自身の気をもってしっかり応えて行くしか有りません。それ以外に術は有りません。


程よく彼がへたばった頃に好美君が駆け付けて参りました。彼女には彼女なりの目論見が有ったようですが脆くも崩れ去った様です。その影響か何時もよりやや弱音が目立って居た様です。そのくせヒギリを小癪にも打ち留め様として返って痛い目に有っておりました。良い気味であります。その痛さで目が覚めたようで後は小気味良い音をさせておりました。やや疲れて来たときの右手の縮みが今度は左手の歪みとして現れておりました。これも右手を正そうとする処から現れた左手の現象ですから課題を解消しようとする一過程であると思います。その意欲を今しばらく見守りましょう。


兵法は時間の関係上三学(とりあげ、下から)九箇、後雷刀を遣い合いました。二の斬りは三本ともに良い出来でありました。体の遣い方、余韻もでて参りました。この斬りは地稽古を行う最にも大切な斬りですのでしっかり取り組んで貰いたいと思います。合撃はやや薄い当りも有りはしましたが悪くない出来でありました。最後の試合勢法は被せ打ちにやや迷う所がありまだまだ自分の物としていませんが数を懸けて沁み込ませて参りましょう。開始時間が遅れましたので平素より一時間晩くの本日の稽古終了時間でありました。来週は博多の稽古納めであります。